「イギリス・ブレア首相の戦争犯罪」
−ストップ戦争連合とLAAWによる、英国における戦争犯罪を裁くキャンペーン−
●クリス・コヴァーデルさん(イギリスLAAW:戦争に反対する法律アクション)
ストップ戦争連合は、あの忌まわしい9・11の事件の後、ブッシュが宣言した、「テロに対する戦争」を止めるべく、2001年9月に結成されました。戦争に反対し、世界の人々の間の平和と和解に携わろうということで結びついた個人やグループからなる組織です。
LAAWは、戦争を指揮・推進し、軍による紛争を支援し、あるいは戦争犯罪、また人道に対する罪を永遠に犯し続けようとする個人や、機関に反対するために、民事及び刑事訴訟をリードするために2003年2月に自発的に結成されました。
きょうは、私は、現在及び未来にわたって戦争に加担するあるいはしようとする英国に歯止めをかけるために、いかに法律を運用しようとしているのかを説明しようと思います。
SWCとLAAWはともに、英国の司法官憲に対して、国内法及び国際法の擁護、及び、トニー・ブレアその他の政治家、民間ないしは軍の指導者層を、戦争犯罪のかどで起訴するよう説得する全国的な運動を組織しています。我々は、警察当局に対して、イラクの人民と国家に対して犯された犯罪の調査及び、国際刑事裁判所法2001に基づく犯罪を犯したと判明した英国人すべてを特定しその責任を問いたいと思います。 また、我々は王室検事局に対して、トニー・ブレアとその他約800人の個人を、英国法下でもっとも悪質な犯罪を犯したかど、訴追してもらいたいと考えます。我々は英国の司法部に、英国で初めてとなる戦争犯罪法廷を率いてもらいたいと思います。
1998年以来、80以上もの国で、その中には日本や英国、イラクも含まれますが、世界でも最も重要な法律の合意、いわゆるローマ規程として知られている国際刑事裁判所法が批准されました。この法律が署名された時点で、世界は初めて、大量虐殺という犯罪、人道に対する罪、戦争犯罪を、それらを補強するために必要な法体系と共に、この世界に摘要することに合意したことになります。ローマ規程の前文は、我々の存在の法的根拠を示しています。私はその概要を皆さんに紹介したいと思います。
「あらゆる国民が共通の絆によって結ばれており、今世紀に数百万に上る子ども及び男女が想像を絶する残虐な行為の犠牲になってきており、人類の良心に深い衝撃を与えていることを認識し、このような重大な犯罪が世界の平和と安全及び福祉を脅かすものであることを認識し、国際社会全体にとって懸念の対象となっているもっとも重大な犯罪を処罰しないで放置するべきではなくそれに対する効果的な訴追が国内における措置や国際協力の向上によって確保されるべきであることを是認し、
これらの犯罪の実行犯を不処罰に放置しておく状態を終了させ、こうしてこのような犯罪の予防に寄与することを決意し国際犯罪について責任ある人に対する刑事裁判権を行使することがすべての国家の責務であることを確信し、国際社会全体にとって懸念の対象となっている最も重大な犯罪に対する管轄権を持つ、独立した恒久的な国際刑事裁判所を設立することを決意した」
LAAWは、ここに書かれた義務と責任を英国政府に遵守するよう圧力をかけている。元外務長官ロビン・クックは1998年に英国政府を代表してローマ規程を批准し、国会はその後国際刑事裁判所法を2001年に制定しました。当初より、英国政府は、国際裁判所の司法権を受け入れ、英国法に新しく3つの犯罪を導入したのです。我々の使命は、わが政府に対して我々自身の法律を遵守し、国際的合意を擁護させることです。
2001年に導入された新しい英国の法律をご紹介しましょう。
「大量虐殺、人道に対する罪あるいは戦争犯罪を犯したもの、あるいはこのような行為を幇助する行為を行ったものは、イングランド及び ウェールズの法律に違反する。」
「大量虐殺とは、全部あるいは一部の、国民、民族、人種及び宗教グループを破壊しようと言う意図で犯された以下のような行為を意味する。集団の成員に対する殺戮、身体もしくは精神に重大な損傷を与えること、計画的に集団の生活条件を悪化させ、意図的に全体もしくはその一部を破滅に追い込むこと。」
さて次にわが英国政府がこの法律をいかに犯したか、英国近現代史上最悪の犯罪のあり方に話を移しましょう。
まず第1に、LAAWはトニー・ブレア率いる英国政府がアメリカ政府と共謀し、主権国家であるイラクを攻撃し、数千人のイラク市民を殺戮したことは、英国法国際刑事裁判所法の51章、52章にある集団虐殺に値する犯罪であると主張します。
2番目には、法律家として、トニー・ブレア、ジャック・ストロー、ジョフ・フーン、デリー・アーヴィン大法官、ピーター・ゴールドスミス司法長官は、世界人権宣言が、唯一の例外をのぞいて、人名を奪うことを禁じていることは十分承知しています。その例外とは、正当に構成された法廷で審議を受け、死刑が不可避の判決であると宣告された場合だけです。イラクでなくなった12000人の誰一人として、罪を犯したと訴えられたわけでもなく、裁判をする余裕もなっかたし、弁護を受け、犯罪を犯したと宣告されたわけでもなく、命が消える前に赦免を受けたわけでもありません。このような故意の殺人は世界のどこであっても、違法行為であり犯罪であります。
3番目に、英国軍がイラクでクラスター爆弾を使用したことは、戦争犯罪であります。これらの兵器は、人を殺傷する目的で、人を対象にデザインされた無差別兵器であって、軍事施設にたいしては有効ではありません。クラスター爆弾を使用すると、多くは不発弾として残り、周辺にばら撒かれたままで何年も放置されます。英国政府は、軍事施設や大量破壊兵器を破壊するためにではなく、現在及び将来にわたってイラクの子どもたちや民間人への殺戮を意図して爆撃を行ったことを証明してみせたわけです。このような民間人の意図的殺人は戦争犯罪であり、英国法の下での犯罪です。(ICC法20018章7条、8条、2項(a)(i)および、2(b)(?)(xvii)(xviii)
4番目に私が最も強調したいのは、連合軍が軍事用として、3000tもの劣化ウランを使用したことです。有毒ウランの粉塵がばら撒かれたことで、イラク南部が汚染されたことは、戦争犯罪であります。この恐るべき行為は、イラクで何千年にもわたってガン、早産による死亡、流産、奇形児の出産を増加させることになります。このような民間人に対する意図的殺人及び傷害は、人道に対する罪及び戦争犯罪になります。
何ヶ月にもわたりメディアは近代兵器のおぞましい産物のイメージを掲載して来ました。しかし、これらの行為を犯罪と記述しているものは何一つありませんでしたし、直接的に、正確に、米英の戦争屋の責任に言及したものもありませんでした。
今こそ、この戦争屋たちを止めるべくできることをしようではありませんか。
大西洋の両岸で、この問題を引き起こしているのは、法の不在などではなく、米英両国政府の中心にあって、法をものともせず、その帝国主義的野望をおしすすめようとしている、腐敗した少数のやからなのです。
この世界で、本当の悪の枢軸は、ワシントンとウエストミンスター、ホワイトホールとホワイトハウスの間に存在するのです。すべての文明社会の任務は、これらの悪質な二つの政権を権力の座から引き摺り下ろし、彼らを捕らえ、その犯罪の始末をつけさせるため、共に働きかけることです。それぞれの運動体はこの流れに合流し、おのおの役割を担うことが出来ます。
最も重要な役割は、国際的な報道です。英国には政府の取り巻き学者が、政府高官の犯罪行為を偽装したことを知っている人だけでも1000人はいます。ハットン調査委員会は、首相に奉仕し、メディアと英国民の注意を、国会で演じられたもっとも悪質な偽装からそらすことに成功しました。トニー・ブレアは「適正な法的根拠がないことについては、一国家としてはいかなる行為も行わない。」といいましたが、彼はうそをついていました。イラクとの戦争については、いかなる合法性もなければ、正当化されるわけでもありません。プレスは、英国政府の欺瞞性を公にすることで、この障壁を取り除くことが出来ます。全世界の人々及び英国国民が、トニー・ブレアとその政府によって犯された犯罪を知り、理解したときにのみ、英国警察・王室検事局及び司法に対して圧力となり、法を擁護し、正義と法にのっとった戦争犯罪法廷を、さい配させる事が可能になります。
日本・国連そしてその他の文明国家は、英国政府に対して協定を遵守させるために、協力して圧力をかけることで、この問題を支援することが可能になります。ローマ規程では、「国際的な犯罪に対する責任の上に、司法権を行使」することに、すべての締約国が同意しました。いま、英国政府のメンバーが、アメリカと共謀して、12000人以上もの無実の人を殺戮したことは、国際法にいう犯罪を犯したわけですから、我々は我々の司法に対して、その義務を果たし、犯罪を調査し、犯罪者を逮捕・告発し、彼らを英国初の戦争犯罪裁判で訴追するよう「説得」しなければなりません。
アメリカは、ジョージ・ブッシュを起訴しなければなりません。アメリカはローマ規程を批准し損ねましたが、ジェノサイド条約は批准しています。そして、1988年には、26年間に及ぶたゆまぬ努力の結果、プロキシマイヤー上院議員は、ついに議会を説得し、ジェノサイド条約施行法、いわゆるプロキシマイヤー法を制定させました。このことで、アメリカは、ジェノサイドから保護するための法律が必要だと認めたわけです。今アメリカ人に必要なことは、彼ら自身の法を擁護し、ジョージ・ブッシュを、ジェノサイドのかどで、罷免することです。
英国民衆と法関係者は、わが警察に対してその義務を負い、ブレアを逮捕し告訴するよう圧力をかけることができます。英国政府は民衆と警察を闇の中に閉じ込め、国内法・国際法の意味を理解しないように、知らしめないように、最大限の努力を払ってきました。わが政府が、国連憲章もしくはローマ規程の下、義務を遂行していたのなら、そして民衆を教育していたのなら、英国がイラク戦争に巻き込まれることはなかったでしょう。11月4日、SWCは全国の警察に行き、我々の政府の代表が戦争犯罪を犯したことを、報告します。
強大な民衆の圧力が、民衆の意志が、警察にその義務を遂行するよう求め、300年ぶりにイギリスの代表が逮捕されることを期待しています。もっとも300年前と違い、われわは、ブレアの首をはねようとは思っていません。
英国議会は、我々の時代遅れで、非民主的な憲法を変えることで、将来的に、戦争を起こすことを不可能にすることができます。10月14日には、ジョン・マクドネル下院議員は、平和省の設置を求め、10項目規則法案を提出しようとしています。これは、王室特権を廃止し、戦争権限法を導入し、首相権限を制限し、英国軍を武装解除し、法を変え、イギリス憲法を変えるための、息の長い、安易ではない道のりの第一歩です。我々は、最終的には、国境を超え、暴力・軍事紛争に加担することが出来ないようにさせることを意図しています。
LAAWは、力の限り、英国政府を法廷に引き釣り出せるようあらゆる努力をするつもりです。我々は、資金も全くなく、運営主体もなく、人手も不足している中で、このようなことを行おうとしています。もし参加者の皆様が、これからの3ヶ月で、有効かつ効果的に、粘り強く、この目的を全うできるようするための資金源をご存知なら、お教えいただければ幸いです。
ICTIや他の平和団体の激励及び援助があれば、我々は、英国法廷でトニー・ブレアとその取り巻きをジェノサイドの罪で、有罪にし、アメリカの法廷でジョージ・ブッシュとその共謀者をジェノサイドの罪で有罪にすることに拍車をかけることが出来ますし、世界は安堵のため息をつきその成果に拍手を送ることでしょう。アメリカ大統領と、イギリスの首相を、戦争犯罪者として、同時に牢屋に送り込める事が出来れば、世界中の普通の人々のモラルにとっては、快挙であり、国際間の関係の中で新しい民主主義の時代の到来を告げることになるでしょう。
われわが、暴力、軍事紛争や戦争を免れ、平和で、公平・正義・平等の和解と発展の上に立った路に戻りたいのなら、法の秩序を遵守しなければなりません。将来の世代のためにも我々は英国とアメリカの崩壊した政府が、壊れやすい我々の惑星を、暗い時代に引き戻し、恐ろしく残虐な戦争の世界に引き釣り込むことを許してはなりません。
それを許さないのが我々の法であります。法律を擁護しましょう。それを許さないのが我々の正義のシステムです。それを行使しましょう。破壊に追い込むのは我々の指導者たちです。彼らを訴追しましょう。世界は我々のものです。皆で取り戻しましょう。