「週刊金曜日」479号(2003年10月10日号)掲載

ブッシュの戦争犯罪を裁く
イラク戦犯民衆法廷開始

 「イラクでは毎日100人が死んでいる。10歳以下の子どもたちまで殺されている。イラク人は人間扱いさ
れていないので、報道もされない」。
 10月5日に早稲田大学国際会議場で開かれたイラク国際戦犯民衆法廷(ICTI)実行委員会発足集会で、
イラク民主主義者同盟(IDAO)のムニール・チャラビさんが訴えた。
 また、イギリスの「戦争反対法律アクション(LAAW)」と「ストップ戦争連合」を代表してクリス・カ
ヴァーデルさんは「イギリスには国際刑事裁判所法があり、ブレア首相らを訴追する手段がある。全国各地
で要請行動を展開している」と報告した。
イラク占領監視センターの協力で九月に現地調査をした浅井健治さん(統一の旗新聞記者)は、占領行政
がイラク民衆の生命と暮らしを無視していると報告した。
ICTIは、米英軍によるイラク攻撃と軍事占領下において行われた侵略の罪、ジェノサイド(大量虐
殺)、人道に対する罪、戦争犯罪の事実を解明し、最高責任者であるブッシュ大統領とブレア首相の犯罪を
裁くことを目的としている。
すでに進行中のアフガニスタン国際戦犯民衆法廷(ICTA)と同様に、現代の国際人道法の水準に立っ
て無法な戦争犯罪を裁くことで国際法を「復権」させ、世界の平和運動に問題提起することを狙っている。
ICTAが切り開いてきた連続公聴会による民衆法廷運動に学んで、来年一年間、全国各地で連続公聴会
を開催し、戦争犯罪の証拠を収集し、民衆自身の手で国際法を再確認していく予定だ。
さらに、もし自衛隊派遣が強行され、戦争犯罪の嫌疑が生じたなら小泉首相も被告人に加わることになる。
ICTI実行委員会のURL:http://www.icti-e.com、電話03−3267−0144。
(前田 朗)