健診センターや保健所で活躍する保健師には、様々なスキルが求められます。たとえば、健康相談や保健指導など人と触れ合うことが多い保健師は、コミュニケーション能力が欠かせません。健康に関する内容はデリケートな場合もあるため、余計な不安を与えないようしっかりとコミュニケーションを図り、的確なアドバイスが大切になってきます。
このときには、相手を不快にさせない丁寧な言葉使いや、安心感を与える口調を心がけることも大切です。特に電話を通した相談の際には顔が見えないことから、声だけで真摯に向き合っていることを伝える必要があります。そのため、言葉使いや口調がとても重要なのです。
また、子どもの対応ができることも求められるでしょう。健診では小さな子どもから高齢者まで幅広く対応しますが、中でも乳幼児健診は動き回りたい盛りの小さな子どもが集まります。子どもが苦手で対応できないという人は、スムーズに健診を行えない可能性もあるでしょう。
そして、観察力と予測力を身につけることも必要です。病気予防を健康維持をサポートする保健師は、受診者の変化や異変に気付くことが求められます。受診者の違和感に気付くことで、早期発見や予防につなげられるのです。さらに健康についてアドバイスする立場にあるため、常に予測し相手が納得できる説明をすることが欠かせません。保健師として働きたい人は、こうしたスキルを身につけておくと、安心して仕事に取り組めるでしょう。